パスターズスクールは、次の作業を通して、リーダーシップと教会の健康な歩みをアシストします。

 

■教職向け研修プラン

1．教会の聖書的な基礎（本質的な要素の振り返り）

牧師のリーダーシップ、　および教会の本質的な要素（使命感、共同体、組織構造）を聖書から確認、それらが、自身の教会の中でどのように機能しているかを確認します。

また、説教、牧会、教育、礼拝の在り方を再点検します。単なる神学校で学んだことの振り返りではなく、現場での実際的な考察をアシストするものです。

2．初期評価

自身の教会の現状と働きについて、三つの視点から評価を加えます。

①個人と教会の「質的な状況」を理解します。

教会は人数と経済状況で判断されることが多く、質的にどのように評価していくかについては、曖昧なままでした。そのため多くの教会は、経営学的に成果主義的に自分たちの働きを評価してきたと思われます。しかし、本プログラムでは、教会を構成する個々のメンバーの質的評価のためにスキャゼロの評価枠を、さらに教会全体の質的な評価のためにNCD（自然に成長する教会）評価を利用します。また多くの教会がビジョンを描きながら計画倒れになることの予防策として、新しいビジョンに向かって行くための「変化への準備状況」の評価を実施します。パスターズスクールは、教会の活動に対する見方や評価を変えていきます。

②教会が辿って来た道（歴史）を振り返り、教会の伝統に基づく新しい方向性を探ります。

教会は、これまで歩んできた道と全く切り離した新しい歩みをすることはできません。過去の歩みとその遺産を踏まえた上で、さらに新しい動きを起こしていくか、という発想が大事です。

③教会の地域のニーズについて調査し、教会が地域と共に成長する道を探ります。

教会の地域のニーズを理解するために、SWOT分析の他、地域の特徴を理解し、地域と共に生きる教会の歩みを創出するための地域評価手法を学びます。また、ビジネスで言えば、競合他社を分析する、いわゆる近隣の他教会の働きを理解し、自分たち独自の活動のあり方を探る手法を学びます。

3．計画

以上の評価に基づいて、教会形成プランを策定をいたします。神のビジョンに基づいた教会のミッションの策定、そして教会の活動の方向を特徴づけるバリューの確認を行い、具体的な実行計画については、BSC　（Balance Score Card） の観点（財務、顧客、業務プロセス、学習と成長）も援用しながら策定いたします。ドラッカーの五つの質問も有益ですが、教会形成は、やはり人材育成が鍵となるものですから、これまでの経営的な観点、財務と業務プロセスに、ドラッカーの顧客の視点を加え、さらに「学習と成長」の観点を加えて、具体的な成長プランを検討していきます。

4．実行と改善

リーダーシップと教会の健康な歩みのために、繰り返し、PDS Cycle （Plan⇒Do⇒See）による進捗管理と、初期評価との比較により、教会形成の歩みを推進していきます。教会形成が単なる楽観主義ではなく、戦略を持つ時に、たとえ計画通りに行くことがなく、神の哀れみによる働きの推進ということを感ぜられるくおとがあっても、牧師も信徒も自らの成長を実感できるはずです。

なお、教育は教育を授ける人よりも、教育する人の質がよくなくては出来ないと言われます。言わば、リーダーは、自分が到達した所までしか、人を導くことができません。そこで、パスターズスクールでは、教会形成のみならず、説教、牧会、礼拝、礼典など多岐にわたる実践神学の領域について、牧師の総合力を磨き上げる主体的な努力を支援し、牧師が牧会の喜び、楽しさを追求できるように努めます。

 

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■　役員向け研修プラン

牧師の働きを理解し、牧師の側に立って、牧会協力者となり、教会に仕えていくための学びを提供します。牧師と協働して、主の働きに仕えるために、一人一人を整えることが目標となります。以下の内容が中心になります。

 

1．信仰的な成熟にアプローチする研修

1）自らの霊的な課題を意識し、健康な信仰観、教会観を養う霊的成長に取り組む役員となる

2）日本人の信仰の特質、教会の特質を理解し、来会者の信仰を個人的に導き、育てる力のある役員となる。

3）牧師の働き（説教・牧会・教会形成）を理解しサポートするのみならず、牧師と一致して、教会に協力的な、建てあげの雰囲気を造り出していく役員となる。

 

2．教会形成に主体的に取り組むための研修

1）日本国の財産となる教会を建てあげる。教会の公共性を理解し、地域共同体と共に生きる教会を建てあげる役員となる。

2）牧師が福音の働きで支えられることをしっかり意識し、またその福利厚生、教会の営繕管理を考え実行できる役員となる

3）地域ニーズの発見と地域に根差した教会形成を考え、宣教チームに具体的なアドバイスができる役員となる

4）日本の宣教事情と超教派活動の動向を理解し、超教派活動などの対外活動に参加する牧師をサポート、大所高所から物事を考えていける役員となる。